2016/03/22

大徳寺の瓦土塀

京都市北区、紫野。
ここは金閣寺や大徳寺、立命館大学などがあり、洛北と洛中、あるいは洛西の微妙な境界のエリア。

週末、次にこの地域で計画される案件の下見と、コンセプト作成を兼ねて大徳寺へ。
禅寺である大徳寺はひとつのお寺ではなく、境内に20以上の塔頭(たっちゅう)つまり菩提寺が建つ複合化した広大なお寺。

大きくて著名なお寺なれど、本坊は非公開でほとんどの塔頭も非公開という状況が常なので、京都の他の寺院に比べても観光客は圧倒的に少ないのも良い❤

今回のプロジェクトで参考にしたいのは、大仙院の枯山水、龍源院の石庭、黄梅院の渡り廊下。
しかしちょうどお彼岸の最中ということもあり、檀家さんのみに入院が許される場所等は拝観が叶わなかった。
だけども境内に広がる室町の美しい建築、詫びの庭園に浸るだけでも、その感動はしきりである。

そしてそして、最後に今回一番のお目当てである“瓦土塀”。
大徳寺から今宮神宮に向かう参道沿いにひっそりと建つこの“瓦土塀”に目を留める人などはそういないだろう。
しかしこの土塀には様々な瓦が埋め込まれている。“般若面”“恵比寿様”“防火瓦”など、当時の宮職人の遊びが伝わる、見るほどに引き込まれる楽しい土塀である。

小一時間はその土塀を眺めただろうか。
偶然境内で見つけた精進料理店の奥座敷から庭園の日没を眺め、
何ともまったり、いや“雅な”時間が過ごせた。


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